手術を安全に受けるために
当サイトの方針としては、手術は通常受けてはならない最後の手段と考えていますが、場合によってはやむを得ないこともあるでしょう。
実際に手術を受けることになったとき、どのような点に注意すべきかを述べたいと思います。
手術の必要性を確かめる
繰り返しになりますが、子宮筋腫は命にかかわる病気ではありません。
急いで手術しなければならないのは、筋腫が感染を起こしていたり、尿管などを圧迫して体の重要な機能を低下させているような場合に限られます。
一般に手術を勧められるのは、症状が重く、薬物療法やホルモン療法では到底対処しきれないような場合です。
特に耐え難い症状があるわけでもないのに、筋腫が大きいからという理由だけで手術を勧めてくるような医師ならば注意が必要です。
治療法を決めるのは自分自身であることを忘れないで下さい。
よく納得した上で手術を受ける
自分が受ける手術の特徴や流れをよく知っておきましょう。
入院期間はどれくらいか (開腹手術の場合はおよそ2週間) 、どんな検査をするのかなどは、医師から詳細な説明があるはずです。
また、手術によって現在の辛い症状がなくなることばかりに気を取られていると、後遺症などの思いがけない事態に面食らってしまいます。
そういったことが後悔となり、不満やトラウマの原因にもなりますので、手術によって何が改善されるのか、どんなトラブルが起こりうるのかをよく理解・納得したうえで手術に臨むことが何より大切です。
後遺症が出ることを理解しておく
肉体を傷つけない手術というものはあり得ません。
どんな手術でも、体の一部分を切開したり、穴を空けたりすることになるのですから、体は大きなダメージを受けることになります。
その傷を回復するために、術後に体が強い痛みを訴えたり、高熱を出すのは当然のことなのです。
また、手術中に他の臓器や尿管などを傷つけてしまう可能性もあります。
そうなると、子宮以外のところにも後遺症が出てくるでしょう。
手術というのは、それくらい荒っぽい治療法ということなのです。
失敗・再発の可能性も視野に入れておく
手術は必ず成功するものではありません。
子宮を開いてみたら、思ったよりも筋腫が広範囲に分散していて、完全に除去しきれなかったりすることもあります。
それにより、除去できなかった筋腫が成長して再発するかもしれません。
当初は筋腫だけを取り除くはずだったのに、子宮全摘術に切り替えなければならないこともあります。
このように、必ずしも自分の期待通りに手術が進むわけではないことを認識しておいてください。
手術後は前向きな思考で過ごす
以上のようなことを納得して受けた手術であっても、辛い後遺症や子宮を失ったことへの喪失感から、「手術を受けて本当に良かったのだろうか……」と思い悩むことがあるかもしれません。
そのような場合は、手術によって助かったことに目を向けてください。
子宮筋腫の辛い症状がなくなったことや、特に子宮全摘術を受けた場合は、もう筋腫が発生することは絶対にないし、子宮ガンの心配もないのです。
どうしても女性でなくなってしまったというような喪失感に耐えられなかったり、夫婦の関係が悪くなってしまったような場合は、同じ体験を持つ人が集まるグループやコミュニティを探してみて下さい。
実際に子宮筋腫という病気に悩み苦しんだ人に出会えば、悩みを分かち合い、乗り越える勇気も湧いてくるはずです。