体調不良・痛み
子宮筋腫によって起こる症状は、子宮や膣だけにとどまらず、下腹部 (子宮周辺) や体全体に不調を起こすこともあります。
貧血
子宮筋腫ができると、多くの女性が貧血を訴えます。
これは過多月経によって多量の血液を失うことによって起こります。
しかし、この貧血も徐々に症状が重くなるケースが多く、なかなか気づかないということもあります。
貧血の主な症状は、立ちくらみ・動悸・息切れ・身のだるさ・疲労といったものですから、どれも子宮筋腫が原因とは思いつかないことが多いでしょう。
失神するような貧血が繰り返し起こるような場合は、体のどこかから血液が排出されている可能性を疑うべきです。
下腹部の痛み
筋腫が大きくなってくると下腹部が痛むことがあります。
この下腹部の痛みの原因はいくつかあります。
まず子宮周辺の器官を圧迫することによって痛むことがあります。
これについては、種類や症状が多数あるため、圧迫による機能障害のところで説明しています。
次に筋腫が感染症を引き起こして痛む場合があります。
感染症は大腸菌やカンジダ菌が、抵抗力の弱い筋腫部分に付着することによって起こります。
特に筋腫が壊死を起こしている場合、ドロドロに液状化して細菌が付着しやすくなります。
また、筋腫分娩によって陣痛のような強い痛みが起こる場合があります。
これは有茎筋腫のところで触れましたが、茎のある筋腫 (特に粘膜下筋腫) が子宮から出ようとするために起こる痛みです。
有茎筋腫が垂れ下がった状態になるため、壊死による感染症も起こしやすくなります。
一見深刻な状態ですが、膣から切除器具を挿入して筋腫をねじることにより、簡易な手術によって切除することが可能です。