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子宮動脈塞栓術のメリット

子宮動脈塞栓術は、治療費は高額になりますが、安全性・確実性・苦痛の少なさなど、多くの面で開腹手術よりも優れています。
以下、子宮動脈塞栓術のメリットを挙げてみましょう。

開腹せずに手術できる

子宮筋腫の手術は多くの場合、おなかにメスを入れる開腹手術になります。
開腹せずに手術できる場合といえば、粘膜下筋腫や漿膜下筋腫の中でも小さいものに限られ、最も発生率が高い筋層内筋腫は腹を開かない限り、切除することはできませんでした。
一方、子宮動脈塞栓術は足の付け根からカテーテルを挿入する手術のため、開腹する必要はありません。
そのため、開腹手術よりも身体に与えるダメージをはるかに小さくすることができます
また、切開する部分もほんの数ミリで十分なため、全身麻酔などの危険を伴う処置も必要なく、安全性が高いことも利点です。
後遺症の心配も少なく、概ね1週間程度で通常の生活に復帰できます。
もちろん手術痕も残りません。
肉体的・精神的にも、非常に負担の少ない手術法といえるでしょう。

子宮を温存できる

当然ながら子宮動脈塞栓術は、子宮を失うことなく、筋腫だけを排除することができる手術方法です。
お腹にはもちろん、子宮にもメスを入れないので、子宮に優しいのも大きなメリットでしょう。

どんな子宮筋腫にも適用できる

子宮筋腫にはさまざまな種類があり、たいていの患者さんは、子宮のさまざまな場所に発生する多発性筋腫を抱えています。
しかし、どんなにたくさんの、そして多種類の子宮筋腫ができていても、それらはすべて2本の子宮動脈から栄養を取り込んでいます。
つまり、この2本の動脈さえ塞いでしまえば、すべての子宮筋腫を壊死させることができるのです。
したがって、筋層内筋腫・漿膜下筋腫・粘膜下筋腫のすべてが発生しているような場合であっても、1回の操作で全滅させることができます

再発のリスクが少ない

絶対に再発しないとは断言できないものの、子宮動脈塞栓術には過去の治療実績において、再発の報告はないとされています。
これは、筋腫だけを取り除く手術の場合は小さな筋腫までは取り切れない場合が多いのに対し、子宮動脈塞栓術はすべての筋腫の栄養源を遮断して根絶やしにするからでしょう。
子宮動脈塞栓術は、世界でもまだ10数年程度の歴史しかないため、仮に再発するケースを考えた場合、まだ栄養素を必要としない「子宮筋腫の芽」が手術後に成長することなどが考えられます。